2018年2月


 くずし字読解(2018年2月20日・vol.268) 

 とくに法律のお話というわけではありませんが、司法書士の仕事をしていると明治から昭和初期ころに書かれたような古い書物(契約書、登記済証、登記簿、過去帳等)を読む(読まざるを得ない)ことが間々あります。そして、こういう書物は筆書きでしかもいわゆる「くずし字」で書かれていることが多いですので、解読するのに一苦労です。どういった類の書物かは大体わかっていますので何となく推測で読めたりもしますが、どうにもこうにも読めない場合もよくあります。肝心なところが読めないと結構イラついたりします。
 そんなときは、くずし字辞典を活用します。電子版と書籍版があり、最近は電子版(インターネットで無料で見られます。)を利用することも多いですが、書籍版の方が詳しいのでとりあえず一冊は持っています。六法、法律用語辞典等と並ぶ辞書の必備書というわけです。
 それでも読めないこともたまにありますが(超独特な字体というかなんというか)、そんなときはお年を召された歴戦の勇者に解読をお願いすることになります。読める人には読めるんですなぁ、これが(たんに私に書の心得が無さすぎるだけかもしれませんが・・・)。
 そういえば、現役司法書士の某大先輩がお書きになるメモ書も達筆(?)すぎて10年経っても私にはほとんど読めませんが、こちらは最近は解読せずにスルーさせていただいております(どうもスミマセン)。